リヨン日本人会短歌クラブ
by リヲンのつばさ
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2月歌会・勉強会作品集

みなさまの作品に続きまして、2月歌会の勉強会作品集をご紹介します。

今回は五十音順になっています。

どうぞご鑑賞ください。


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如月のぬかるみを踏み自転車の車輪はすでに重たくなりぬ
                      前田康子(1966---)

柴の戸の 冬の夕べの 寂しさを 浮世の人にいかでかたらむ
                      良寛

しらしらと氷かがやき千鳥鳴く釧路の海の冬の月か
                      石川啄木

*北海道出身の推薦者がよせるまだ見ぬ釧路への想い。

するだろう ぼくをすてたるものがたりマシュマロくちにほおばりながら  
                       村木道彦

*60年代に突然現れ、数年後には忽然と姿を消した村木道彦、俵万智のラヴコールにより復活したとのこと。
これは彼が20代のときの作品。「マシュマロ」に時代を感じるとの感想が。

全部嘘だと言ってくれ紺碧に嘘ひとつない四月一日
                      高橋 晃

*この歌は、東日本大震災を詠った歌。知らずに読むと、恋愛の歌にもとれるという感想も。

   
空にのみ規律残りて日の沈み廃墟の上に月上りきぬ
                      与謝野晶子

*与謝野晶子が関東大震災の翌日?に詠った歌。

妻と子が服を選んでいるあいだ木の長椅子に十年を待つ
                      鈴木麦太朗

*木の長椅子ではなく他の椅子だったら、また違ったであろうか。
「10年は短いですね」という感想もあった。ひとそれぞれ時間の感覚の違い。

へいたいにとらるることのにぎはしき心をとりはさびしかるべし
                      折口信夫

ほのぼのとわがこころねのかなしみに咲きつづきたる白き野いばら
                      木下利玄

*さりげない野道などで、見たままの草花を詠った歌が多い作者だが、この歌は、抽象的な感じがする。


若きらが親に先立ち去ぬる世を幾世し積まば国は栄えむ
                      半田良平      

*反戦、反国を詠ったこの歌が、公に発表される機会があったことに、読者は驚く。
今もどこかの地で、このような想いを抱く親たちがいることだろう。



いくつかコメントをつけさせて頂きました。
他にもありましたら、加筆願います>事務局の皆様。


M.M.
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by tankalyon | 2013-02-11 18:16 | 歌会報告