リヨン日本人会短歌クラブ
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7月歌会・勉強会作品集

みなさま、こんにちは。

時間が前後して申し訳ありませんが、今回は7月の歌会で提出された
推薦の歌(勉強会作品集)のご報告です。
万葉集から現代短歌まで大まかな時代順になっています。

どうぞご鑑賞ください。


二〇一二年七月五日「リヲンのつばさ」歌会 
― 勉強会作品集
 


一.熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかないぬ今は漕ぎ出でな
万葉集 額田王(V.R選)

二.月の色に心をきよく染めましや都をい出ぬ我身なりせば 
西行(K.H選)

三.見ずや君あすは散りなん花だにも力のかぎりひと時を咲く
九条武子(Z.T選)

四.身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂
吉田松陰(Y.K選)

五.髪五尺ときなば水にやはらかき少女ごころは秘めて放たじ
与謝野晶子(T.H選)

六.かんがへて飲み始めたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ
若山牧水(N.S選)

七.ありがとう長いこの世のちぎりをば杖ともたのみ黄泉路をゆかん
岩下徳助(I.Y選)

八.駈けてきてふいにとまればわれをこえてゆく風たちの時を呼ぶこえ
寺山修司(M.M選)

九.ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし
寺山修司(I.I選)

十.青空はわがアルコールあおむけにわが選ぶ日日わが捨てる夢 
寺山修司(J.B選)

十一.街角で匂いしていた菓子の名を明日あなたに訊こうとおもう
齋藤岳深(B.Y選)

十二.おほよその君の範囲を知りしこと安しとも寂しとも冬林檎むく
河野裕子(M.Y選)

十三.たとえば君ガサッと落ち葉すくうように私をさらって行ってはくれぬか       
河野裕子(T.H選)

十四.生態学の講義聴くたび思うことにんげんと言えばしりとり終わる
田中章義(F.M選)


M.M
by tankalyon | 2012-08-26 22:12 | 歌会報告